第22回(平成22年7月6日)

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霧(キリ)の瀬戸内海をゆく

 霧といえば“霧の摩周湖”を連想する。昔、摩周湖に行ったときは、霧だった。瀬戸内海では、時たま霧が発生して停船命令がでることがある。過去に、霧により船の衝突による多数の死者が出たことの教訓にもとづく。

 先日、7月3日に瀬戸大橋上を走ったが、全く先が見えない程の状態。山の上にある休暇村の宿についた時は、前後不明で迷い子になるほどだったが、翌日(4日)は晴れ。瀬戸大橋が見える素晴らしい良い眺めだった。

 最近は、4年に1度の世界を熱狂させるサッカーの大会ワールドカップとか大相撲の野球賭博など話題に事欠かない。それにしても120分争ってゴールにサッカーボールが打ち込めず、PK合戦となるなど素人からみると、ゴールに入れるのがそんなに難しいのかと思わざるを得ない。両者の攻防が面白かった。ルールが分からぬにわかファンでも、あっと驚くようなプレーには感動を覚える。やはりいいものはよい。

 大相撲に暴力団がちらつく問題は、相撲の組織全体の体質の問題だろう。例えば、中学を卒業後、弟子入りする。体が資本の格闘技だ。毎日練習し、かつ、巡業や本場所で戦う以外は、自由時間が多くやることが無いとなれば、花札だとか野球賭博とか、酒を飲むか、その他マンガ本やテレビを見るなどが主流だろう。特に強制的にやらなければならないようなことは無いのだろう。時間を持て余す。そうであれば、何をして遊ぶかという問題になる。また、タニマチ等がいろいろ接待してくれるため、みずからがお金を支払わなくてもよい業界ということだから、現金を使うことがほとんど無く金が貯まることになる。時間が余るほどあってお金があれば、ろくなことを考えないのが凡人(相撲取りを含む)の性である。

 だから、相撲取りに金銭感覚を植え付けるとか、時間を有効に使う方法を指南するとかしないことには、同じことの繰り返しになる。喉元過ぎれば熱さを忘れるということになるのではないか。

 いずれにしろ、自覚を持って意識的に身を律する方策を考えなければ良くならないだろう。国技と呼ばれる大相撲の最大の危機。私は相撲が好き(魁皇の記録樹立を楽しんでいる)だから、難しい問題が潜んでいるため課題は多いが,やる気になれば改革はできるはずだ。

 

おかやま適塾

馬場 勉


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