第64回(平成23年6月23日)

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旅には、体力と気力が必要。


 限られた時間内に、欲張って詰め込むだけ詰め込む。

 旅行とは、そういうものらしい。だから、睡眠不足と肉体的な疲れとの戦いになる。体力さらに何でも見てやろうという気力がなくては、旅は楽しくない。苦痛になる。

 先日、菩提寺が中心になって、檀家がハワイ仏跡参拝の旅に行くことになり参加した。ハワイは初めてだったので楽しみにしていたが、いささか疲れが目立つ旅行になった。

 岡山空港より、大韓航空のソウル経由でハワイ(ホノルル)へ。ソウルで半日市内観光した。

 ソウル市内の観光地を数ヶ所回った。意外に思うことは、韓国では日本車が殆ど見当たらないこと。国内の韓国車(主な車は現代)を保護する為に、外国車には高い関税をかけている。だから、金持でなければ手に入れることができないらしい。また、軽四は少ない。スピードを出しているクルマが多いから、ぶつかれば命がないため、小さい車には乗らない。頭がよろしい。

 日本では、高速道路をスピードを上げて軽四がたくさん走っているが、命知らずだと思われても仕方がないかも知れない。ただ、運転技術に自信があるのだろうけど。

 夜行の便で、火山の噴火でできたハワイ諸島のホノルルへ。日付変更線により日程が前後する。ホノルルには 3 日間滞在した。ハワイは、アメリカの 50 番目の州である。日本車が結構走っている。クルマの後ろ半分に、人や荷物が載せられるオープンなクルマが目立つ。日本では滅多にお目見えしないけど、日本と異なる顕著な点は、国旗や州旗がいたる所にたなびいていることだ。日本とは国旗に対する認識差がある。

 ハワイ出身の元大関の小錦に、勝るとも劣らぬ体格の人がゴロゴロしている。基本的には、体質であろうが食べる量も日本人と比べて半端ではないらしい。特に目立つのが刺青を入れている人が多いこと。皆がイレズミを入れているから、ファッションか魔よけの為であろうか、あたりまえになるのだろう。見慣れると、それほど違和感は無い。隠す人などいない。堂々とイレズミを誇示している。

 昭和 16 年 12 月 8 日、真珠湾奇襲攻撃で日米開戦になった。真珠湾に浮かんでいるのは、かつて、東京湾内で歴史に残る調印をしたアメリカ戦艦ミズーリ号で、一般人に開放されている。 私は記念に乗船しガイドの説明を聞いた。

 重光 葵(まもる)外相が義足のため三分遅れで甲板を上がり降伏文書の調印式が、昭和 20 年 9 月 2 日行われて 3 年 8 ヵ月に及ぶ大戦の歴史に終止符を打ち、連合国との間で太平洋戦争が終結した。

 しかし、考えてみれば現在ですら飛行機で 10 時間程かかるところに、アメリカを相手に、わざわざ真珠湾(パールハーバー)まで行って奇襲攻撃により戦争を勃発させた当時の日本軍は、何を考えていたのだろうか?行くだけでも大変だから補給など期待できない。無謀な戦争だった。

 同様に、私が中国の奥地に行った時にも、日本軍が侵攻していた残痕がいまだにあったが、それゆけドンドンとはいえ無茶苦茶で無理だったと思う。

 戦争を止めて、お友達作戦に徹した方がよい。ただ、現実は、そうならないのが悲しいところだが。

 ワイキキの浜辺でのんびり過ごすのが、ハワイでの過ごし方らしいが、今回は欲張ってその逆を行ったようで体がきつかった。

 ホノルルマラソンがワイキキの周遊沿岸道路で行われる。その時は、大勢の日本人でごったがえす。そうでなくても日本人観光客は多いため、日本人の店員さんがいる店もあるから、さほど言葉で心配することはなさそうです。私のように、英語が全然ダメでも買い物はできた。日本食を食べさせる立派な日本料理店もある。世界中どこに行っても日本人が住んでいるし日本食は食べられるようだ。

   また、行きたいかと聞かれれば、考えてみますということになりそうですが…。それでも楽しくよかったです。  

   

おかやま適塾

馬場 勉

 

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