今回の執筆で、 88 回目になります。ここまでくるのにちょうど 2 年間かかりました。つれづれなるままに私の心情を吐露して書いてきた。私の気分は、歳月が過ぎても何ら変わらないが、年齢は 2 才加齢したことになる。まだ先は長い、と思っているが…。年月は待ってくれない。一寸の光陰軽んずべからず。
時々、知人に会ったとき元気でやっている姿に接して、幾つになられましたかと尋ねると 95 才とか 84 才になられているのに驚くとともに、戦争に行かれましたかと尋ねる癖がついた。 80 才半ば以上の人は、多かれ少なかれ戦争とともに歩んできた人達である。終戦から 67 年が経ち戦後生まれの人が、すでに定年になっているのが現実だ。私は、元気だがいい年になったものだと思うようになった。しかし、まだまだこれからと意気込んでいるから、大丈夫というところか。現役を引退する訳にはいかない。仕事が好きだから続けてゆきますので宜しくお頼み致します。
私が子供の頃は、岡山はカラっ風が吹いていたのだが、ビルが建ち自動車の排気ガスなどで、市街地ではカラっ風がさほど感じられない。しかし、寒い日が続いている。とにかく、厳しい寒さである。日本海沿いの各地では、雪が例年以上に多いようだ。 なんだか、気候が変だと思うのだが…。
先日の講演会における話では、日本では地球温暖化と騒ぐが温暖化しているのなら冬も暖かくなって当たり前なのに、なぜ冬がやたら寒い年が多いのかという謎がある。日本と違って、世界の会議では、気候変動に関する問題と捉えられているそうだ。温暖化の反対に寒冷化が進んでいるのだろう。例えば、株式のように高値の時と低値の波があるように、気候の上下が一定の幅の中で、気候が変動しているというのが正しい理解のようである。なぜそうなるのか、はっきりした理由はいまだわからないというか解明されていないようだが、地球規模で起こっているエルニーニョ現象に似たような気候変動が起こっているようである。なお、今冬が寒かったのは一説では、「ラニーニャ現象」にともなって、偏西風の中のジェット気流が蛇行したことが厳冬の要因と指摘するが、どのように因果関係があるのだろうかよくわからない。学者の一説では、長い地球の歴史から見れば、氷河期もあったから多少の温度の高低差が起こるのは、許容範囲だと考える人もいるようだ。ただ、通説は温室ガスが原因で温暖化になっていると考えられているもよう。
私の素朴な疑問は、昨今の気候変動がなぜ起こるのかということである。国際会議において真剣に議論されているところであるから、話はグローバルなのである。
ただ、本気でこの問題を考えているのは、日本を含めて全世界の 25 %ぐらいの国々であって、アメリカや中国、さらに発展途上国の国々は、なんだかんだといって条約を結ばないかあるいは議決しない状況のようだから、日本が京都議定書を真剣に考えるのはバカらしいような気もするが…。
とにかく、夏が暑い反動で冬は寒いということだから、冬が寒いのは当然と言えそうだ。今年の夏も暑いであろうと想定されるが外れるかも知れない。
それにしても、岡山の西大寺の裸祭りの「会陽」が 2 月 18 日夜に行われるから、もう暫くの辛抱で岡山平野に春が訪れるでしょう。奈良の東大寺のお水取りは来月( 3 月)半ばだから、まだ 1 ヵ月程は寒い日がある。三寒四温の繰り返しで段々と春が近づくということです。辛抱する以外に方法は無いでしょう自然現象ですから…。
おかやま適塾
馬場 勉 |